2021年05月17日

VIDEONEWS.COM INTERNET -TV インタビュー対川田昌東「トリチウムの人体への影響を軽くみてはならない」

たわしの映像鑑賞メモ049
・VIDEONEWS.COM INTERNET -TV インタビュー対川田昌東「トリチウムの人体への影響を軽くみてはならない」2021.4.17
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 トリチウムの人体への影響を軽くみてはならない(河田昌東分子生物学者) -インタビューズ 無料放送 (videonews.com)
政府が閣議決定でフクシマ原発事故処置のなかで大量に出てきている「トリチウム水」を海洋に流すという決定をしました。この問題で、「VIDEONEWS.COM INTERNET -TV」(インターネットテレビ)が、分子生物学者の川田昌東さんにインタビューしたビデオです。
ビデオを見てもらうと良いのですが、インターネットを見れないひともいます。また、字幕も手話もついていません。また、障害問題で、もう少し差別について考えて欲しい表現もあったりしました。で、この問題で電力会社抗議行動で配られた文書でよくまとまった文も参照にして、一応わたしサイドで簡単にまとめてみます。
「トリチウム水」と書きましたが、アルプスという装置を通した「処理水」=「トリチウム水」としているのですが、処理しきれない核種がトリチウム以外にも多々あります。いままでタンクに溜めてきたのですが、それがいっぱいになったから水にうすめて流すと言っているのです。意味不明です。水にうすめても流す時間と分量が増えるだけで、元々の核種の量自体は同じです。どういう形でか、「水俣病」のように集積される可能性がまったくないとは言えないし、またそもそも事故を起こし、またそれ以前から以後にも、そもそもタンクはまだ作れるのに何故流すという方針を出すのか、これはフクシマ原発事故が津波によって起きたという政府――東電の主張によれば(地震による配管の破裂説との対話がなされていません)、お金がかかるというところで堤防のかさ上げをしなかったことの二の舞でしかありません。
政府は、トリチウムは現実に運転している原発でも出ていて、海洋放出していると言っているのですが、そもそもこれ自体もおかしいのです。トリチウムの危険性が指摘されているのに、それに対する反論をきちんとしていないのです。その上に、事故後デブリに直接あたった汚染水で、取り切れない核種も流すのはどう考えてもおかしいのです。そして、東電が事故を起こしたこと、そしてそれ以前と以後の隠蔽体質や、最近明らかになったように原発への入場者へのIDの不正使用など、「事業者能力」がそもそもないことからして、実際に何が行われていくか、わかったものではありません。
 トリチウムの危険性の指摘、実際の被害の話もいろいろ指摘されているのですが、そもそも全ての問題に言えるのですが、ちゃんと答えようとしません。政府・東電の主張は「被害はない」といういい方までするのですが、「科学的」な粉飾をこらすときには、フクシマで甲状腺癌被害が現実に出ているときに、「被害との因果関係は認められない」という言い方するように誤魔化すのです。この「科学的粉飾」、その一つとしての因果論というのは、もはや科学の名に値しない理論なのですが、それをいまだに使っているのです。科学・哲学的なところでは、物理学のニュートン力学的なところから量子力学へのパラダイム(基本的な考えの枠組み)転換が起きたように因果論などではなく、相作的関係論なり、函数的連関の関係論としてきちんと論理的な議論をしていくことです。わたしは政府・企業専門家とそれを批判する学者や理論的なことをきちんと押さえた運動家とのオープンの議論を徹底的になしていくことが必要なのだと思っています。そして被害がでることに関しては、説明責任は「加害者」側にあり、「きちんと説明できないものはやってはならない」という原則を立てることです。これは、(いろいろ問題ありと批判されていて実際的にも問題ありなのですが、それでも意味のある)「アメリカ障害者差別禁止法」がかちとった考え方です。
posted by たわし at 00:30| 映画鑑賞メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする